「いい人がいない」と感じる理由｜出会いが増える思考と行動の整え方

「いい人がいない」と感じるのは、あなたの価値が低いからではありません。心理の働きや選び方の癖、出会いのルートが偏っているだけかもしれません。次のような悩みは当てはまりますか。

本記事では、“いい人がいない”と感じる理由を心理・選び方・出会いの幅という3つに分けて整理します。続いて、理想の出会いを増やす考え方と具体的な行動に落とし込みます。

結婚相談所の使い方も含め、今日から動ける30日計画を示します。

【アドバイザー】串田 まち子

婚活中は十人十色、様々な出来事が起こります。すべての方が順風満帆に成婚できるわけではありません。
だからこそ、20年以上培ってきた経験やノウハウを活かし、「誠実さ」をモットーに、会員さまが人生のパートナーに一人でも多く出会えるようお一人おひとりと真剣に向き合います。
また、お客様が安心して活動が出来るようなアットホームな雰囲気、気兼ねなく相談していただけるよう丁寧な対応を心がけています。
スタッフ一同一丸となり応援していきたいと思います。

いい人がいないと感じる心理

「いい人がいない」と感じるとき、頭の中ではいくつかの心理が働いています。相手に問題があると決めつける前に、まずは自分の感じ方のクセを知ることが大切です。

自己防衛の心理が働いている

期待して傷つくくらいなら、最初から期待しないほうが安心だと感じることがあります。過去の失敗経験が強いほど、相手の粗探しをして距離を取ろうとしがちです。

相手の短所が目についたとき、「これが致命的な欠点か、許容できる違いか」を分けて考えると冷静さを取り戻しやすくなります。

希少性バイアスに引っ張られている

「人気が高い人ほど価値がある」「条件が珍しい人ほどいい人だ」と思い込みやすいことがあります。

実は、レアな条件よりも日常の相性ややりとりの安定感のほうが、長期の満足度に寄与しやすいです。毎日の連絡や金銭感覚など、生活の土台を作れる相性を見直してみると軸が整いやすくなります。

社会的比較で自分を苦しめている

「同い年の友人は結婚しているのに」と比べると、自分の判断が極端になることがあります。比較は目標決めには役立ちますが、相性の判断にはあまり役立ちません。

あなたの人生の優先順位を言語化するほうが、結果として出会いの質が上がりやすくなります。

時間投資への不安が判断を急がせる

会う回数が増えるほど「この人に時間を使ってよかったのか」という不安が増えることがあります。途中での方向転換は悪いことではありません。2回目・3回目で見るポイントを決めておくと、引き返す基準が明確になり、過剰な不安を小さくできます。

ここまで自分のクセが見えたら、「選び方の偏り」を整える段階に進みましょう。

選び方の偏りを見直し「いい人がいない」を抜け出す方法

選び方の偏りは、本人では気づきにくいことが多いです。条件と価値観を分けること、優先順位を具体化すること、落とし穴を知ることがポイントです。

条件と価値観は別ものとして整理する

「年収」「身長」「学歴」などの条件は、分かりやすく比較しやすい指標です。
一方で「誠実さ」「金銭感覚」「家事分担の姿勢」などの価値観は、日常の満足度に直結します。まずは条件だけでなく価値観も同じくらい丁寧に扱うことが大切です。

初回と2回目のデートで、価値観を知る質問を1つずつ交わすだけでも確度が上がります。

絶対条件と望ましい条件を分ける

思考の落とし穴とデメリットを理解する

次のような思考の癖は、出会いの機会を狭める原因になります。

これらは短期的には楽に感じますが、長期的には出会いの母数と学びの機会を減らします。2回会ってから判断する、相手の良い点を2つメモするなどの小さなルールを決めると、思考の偏りを弱めやすくなります。

判断の基準を可視化してブレを減らす

判断の基準を文章化すると、一貫性が保たれます。
具体例として、以下のような観点でチェックリストを作る方法があります。

選び方の土台が固まったら、つぎは「出会いの幅」を広げましょう。

出会いの幅を広げる行動＆出会いが増えるルート設計

母数が少ないと、どれだけ良い基準でも成果につながりにくくなります。オンラインとオフラインを組み合わせ、複数ルートで出会いを作ることが効果的です。

出会いの数を増やす4つのルート

マッチングアプリで出会うコツ

アプリは母数を増やすのに適していますが、工夫が必要です。写真は清潔感と表情が分かるものを3枚程度にして、本文は「休日の過ごし方」「大切にしている価値観」「結婚への意思時期」を簡潔に書くと、ズレが減ります。

初回メッセージは共通点に触れ、2往復以内で日程候補を出すと成立しやすくなります。会う前に通話を5〜10分だけ挟む方法もおすすめです。

結婚相談所を活用するポイント

結婚相談所は、結婚意思の明確な人と効率的に出会える仕組みがあります。カウンセラーがプロフィールの改善や紹介を行うため、選び方の偏りを客観視しやすくなります。相談所ごとに「成婚の定義」「紹介方法」「活動の数字や進捗の見せ方」が異なるため、複数社で面談して比較することが大切です。

あなたが重視する価値観（例として、家事分担、居住地、家族観）を事前に伝えておくと、紹介の精度が上がります。

オフラインでの出会いを再設計する

職場や友人の紹介だけに頼ると偏りが生まれます。地域の社会人サークルや教室、ボランティア、読書会など、価値観が近い人が集まる場を選ぶと会話の土台が作りやすくなります。月2回の頻度で参加し、気が合う人にはその日のうちに次の会う約束を提案すると関係が進みやすくなります。

出会いのルートが整ったら、年齢や時間への向き合い方も見直しておくと続けやすくなります。

どう向き合う？年齢と時間の現実

婚活では年齢や時間の制約を感じやすいですが、正しく理解すれば行動の優先順位が決まります。焦りを力に変える工夫も合わせて考えていきます。

年齢ごとの市場感をフラットに見る

男性・女性ともに、年齢によって出会いやすい層や希望されやすい条件が変わります。たとえば、同年代から少し下の年代に人気が集まりやすい傾向はありますが、価値観や生活設計の一致で逆転するケースも多いです。

年齢を単独の足切りにせず、生活リズムや居住地の相性など、日常が回る条件に重心を移すと選択肢が広がります。

限られた時間をどう使うか

週あたりの活動時間を見積もり、出会いに投じる時間と内省に使う時間を分けておくと効率が上がります。

たとえば「新規2人、再会1人、内省30分」という枠をカレンダーに先に入れる方法は、迷いを減らし行動量を維持しやすいです。

迷っている相手が2人以上いる場合は、次の一手（通話・短時間カフェなど）を48時間以内に入れると停滞を防げます。

焦りを整えるメンタルケア

焦りは悪いものではありませんが、判断を荒くしやすいです。運動や睡眠の改善、友人との雑談、日記での感情の言語化など、心を落ち着ける習慣を先に確保すると、選び方とコミュニケーションの質が上がります。

うまくいかなかった日の振り返りは1つの学びだけメモして終えると、翌日の行動につながりやすくなります。

年齢と時間の見方が定まったら、実行可能な計画に落とし込みましょう。

30日プラン版！行動計画の作り方

考えを整えたあとは、短いスパンで行動に移すことが大切です。30日で回せる現実的な計画を作り、検証と改善を繰り返します。

現状診断チェックリスト

三十日間プランの例

よくある質問

条件を緩めるのは妥協ではないですか  

妥協ではなく代替条件を用意して選択肢を広げる考え方がおすすめです。価値観の一致を主軸にすると満足度が上がりやすくなります。

結婚相談所以外で十分ではないですか

人によっては十分ですが、相談所は結婚意思の明確な相手と短期間で出会えます。カウンセラーの客観視が入るため、選び方の偏りに気づきやすくなります。

会ってもピンとこないときはどうしたらよいですか  

初回は情報が少ないため、2回目で確認する視点を決めると判断しやすくなります。会話のテンポ、約束の守り方、価値観の一致など、具体的な観点を用意してください。

ここまでの流れを踏まえ、今日からの一歩へつなげましょう。

まとめ

「いい人がいない」と感じる背景には、心の守り、選び方の偏り、出会いの少なさが重なりがちです。条件と価値観を分け、絶対条件は3つに絞って基準を言葉にする。

出会いはアプリ・オフライン・相談所を併用し、週の枠を先に確保しましょう。通話の活用や2回目で見る視点を決め、30日で小さく試し、翌月へ改善をつなげましょう。

焦りは運動や睡眠、短い日記で整える。友人紹介やコミュニティも取り入れ、母数と学びを増やす。今日できることはプロフィール見直しと面談予約。

小さな前進の積み重ねが、納得できる出会いを近づけます。